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第28話

差分1000件の正体は作りかけの絵だった話

困ったこと

ふくけいの工房を管理している倉庫(リポジトリ)で、ある日「変更あり」が1000件並んだ。何も触っていないのに、だ。以前にも似た騒ぎがあって「もう直ったはず」だったのに、作業場所を変えた途端に復活する。着替えるだけで服が1000枚汚れて見えるような、意味の分からない状態。片付ける前に、この1000件の正体を全部知らねば始まらない。

どう解決したか

まず全部を実際に確かめて仕分けた。すると1000件は3種類に分かれた。最大の山は914件で、その9割・900枚の正体が、アニメーションを作る過程の中間コマ(元絵から何度でも作り直せる出力物)だった。倉庫に置く必要がそもそもない品物だ。次に、AI3人に別々の改善案の代理人を頼んで弁論大会を開いた。想定より手強い反論もあったが、自分の案が悪いと認めて敗北を宣言する代理人まで現れた。さらに反論を考える過程で「残す案を選ぶと、偽の差分が再生成のたびに本物の差分に化けるだけ」という新事実が見つかった。結果は「そもそも倉庫に置かない」案が83点で、2位に24点差の圧勝。

何が変わったか

問いが一段上がった。「しまい物をどう管理するか」から「そもそも何をしまっておくか」へ。置かないと決めた品物は、以後二度と差分として姿を現さない。道具の使え方の記録も直した(昔の荷物のために道具と貸し倉庫は残す・新しい預け入れだけ止める、が正確な表現だと)。決定から2週間後、7ステップの手順はすべて完走した。

<details><summary>▶ 技術的にどうなってるか</summary>

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