← スキル物語 「dev-cycle」と言うと開発のサイクルが一巡する話 スキル物語 「比較して」と言ったら選択肢を深掘りして推奨まで出してきた話 →
第22話

第1話 スキル物語 「引き継ぎ」と言ったら明日の自分に手紙を書いてくれた話

いつ困る?

AIとの作業は、ひとつのタブ(セッション)で長く続けるほど調子が出ます。昨日の経緯も、直した事故の記録も、タブの中に全部残っているからです。

けれど同じタブで働き続けると、今度は記憶がいっぱいになるという問題が起きます。人間の机が書類で埋まっていくのと同じで、新しい作業を始めるには机を片付ける——つまりタブを新しくする必要がある。でも、片付けたら昨日のことが全部消えてしまう。ここで「じゃあ最初から説明し直すか」となると、これがまた大変です。

こう言うと起こること

そんなとき「新セッション」とか「引き継ぎ」と言います。

するとAIは、そのタブで起きたことをひとまとめにした引き継ぎの手紙を書き始めます。何をしていたか、どこまで終わっていて、次に何をすべきか、困っていることは何か——読む側がすぐ再開できる形に整理して、記録庫(SSOT)にも同じ内容を保存します。タブを閉じて、新しいタブでその手紙を読めば、作業はそこから続きから始められる。机を片付けても、忘れていいものだけを忘れる状態ができます。

何が変わるか

「長く使うと重くなる」から「区切りがついたら気軽に新しくする」へ、使い方が変わりました。

引き継ぎは手書きのメモではなく、決まった型で書かれるので、どのタブで書いても同じ形で読めます。しかも記録庫と自動で連携するので、書き忘れがあっても体系側から拾ってくれる。翌朝「おはよう」と言えば、この手紙を読んで昨日の続きから始まる——それは第3話で出てくる別の仕組みのおかげです。

<details><summary>▶ 技術的にどうなってるか</summary>

</details>