第4話 スキル物語 「マルチLLMレビューして」と言ったら別々の目で見てくれる話
いつ困る?
設計を書き上げた瞬間「これでいいのか不安」になる。自分の目で3回読み直しても、慣れで見落として怖い。同じLLMに「ツッコんで」と頼んでも、同じ死角を同じように見落とす。堅牢に見せたいのに、別の視点が足りない——完成前の判断が甘くなる瞬間、毎回の不安が膨らむ。
こう言うと起こること
「マルチLLMレビューして」「複数LLMでレビュー」を CC に投げる。裏側では別々の LLM(WSL CLI 版では既定で MiniMax と Gemini、「各LLMに」と付け加えれば OpenRouter の無料枠も加わって3機)が互いに一切相手の回答を見ずに同じ設計を叩く。レビュアーの間で引用の奪い合いは起きず、それぞれ独立に欠陥を見つける。そして CC がその指摘を「当初目的」という唯一の基準で取捨選択して、構造を保ったまま統合した改訂案を作る。直交した目で見た結果が、1つの解答として返ってくる。
flowchart TB
A["🗣️「マルチLLMレビューして」"] --> B["同じ資料を別々のAI3体へ"]
B --> C["AI-1: 12件 / AI-2: 8件 / AI-3: 5件"]
C --> D["まとめ役が取捨選択"]
D --> E["改訂案 ✍️"]
何が変わるか
「同じ LLM の独り言」では届かなかった死角を、複数モデルが独立に埋めてくれる。1ラウンドで2視点、3機モードで3視点が同じコストでそろう。「思ったより深掘りが出た」という驚きが、設計の底力を一段上げてくれる。出力された改訂案は面接資料・設計書・外向き文面など、判断の重さが要る全てのもののリハーサルとして使える——発表前に「別々の目」を通す習慣が身につく。
<details><summary>▶ 技術的にどうなってるか</summary>
仕組み
- 同じプロンプトを2〜3機のLLMに並列独立で送出し、各自の指摘のみを集める
- 統合はCC自身が「LLM内のステップ」として行うため、外部LLMを追加呼び出ししない(独立性命題を維持)
- 8ステップ(JSON抽出→severity正規化→Fact Check→ペルソナ切替→3 tier分類→メタ中断→競合調停→統合)で改訂案を作る
- 統合の最終段で「もう一度各LLMでレビューしますか?」と添える Step9 が2026-09-02 追加(収束自己判定の封じ)
lite(multi-llm-review-lite)との使い分け
- 「軽く」「サクッと」が発話に入れば lite(箇条書きツッコミ・会話内完結・改訂案なし)
- 「しっかり」「3機で」「改訂案が欲しい」は本スキル normal モード
- 曖昧なら迷う必要はなく CC が確認する
注意点
- レビュー対象本文はプロンプトにインラインで貼る(ファイルパス渡しではない・LLMはテキスト生成APIでファイルを読めないため)
- 「ゼロ件」「見つからない」等の断定をするときは再検索プロトコルが必要(
grep -rlnhead無し) - 機密情報のレビューは LLM 送信前にマスク・リスク警告が出る
由来情報(要約のみ・原文URLなし)
- 設計正典: SSOTの
~/.claude/skills/multi-llm-review/SKILL.md(2026-09-02 Step9追加) - 共用記録: SSOTの
00_SYSTEM/マルチLLMレビュー/配下の全レビュー正典フォルダ - 関連スキル:
multi-llm-review-lite(軽量版・「軽く」発話用)
</details>