02 コマンドターミナルに入力してコンピュータに与える一行の指示。lsやcdのように『プログラム名+補足指定』で構成される一覧 — ビルトインコマンド全解説
スラッシュ(/)で始まるコマンド。Claude Code本体に組み込まれている。
プラグイン本体に後から差し込んで機能を足す追加部品。Claude Codeにもプラグイン機構がある由来のスキルClaude Codeで「特定の作業手順」をパッケージ化したもの。SKILL.mdに手順を書いておくと、対応する場面でAIがその手順を読み込んで従う。経験を再利用する仕組み(/brainstorming等)は 03_スキルシステム を参照。
クイックリファレンス版: ガイドサイト - コマンド&スキル集
2026年5月時点。バージョンソフトウェアやファイルの「どの時点の状態か」を示す番号。v1.2等。更新のたびに番号が上がるにより利用可能なコマンドが異なる場合あり。/help で最新一覧を確認。
主要コマンド深掘り
よく使う・挙動を正確に把握すべきコマンドの詳解。全一覧は後述の網羅表へ。
<a id="clear"></a>/clear と /compact — コンテキスト管理の両輪
/clear: 会話履歴を完全にリセットする。
- システムプロンプトAIに最初から組み込まれている「基本の指示書」。ユーザーの発話とは別に、AIの振る舞い方の土台を決めている。CLAUDE.md等はここに近い形で常に読み込まれる・MCPModel Context Protocol(エムシーピー)の略。AIに外部ツール(検索・GitHub・データベース等)を繋ぐための共通接続規格。USBのような「差せば繋がる」仕組みでAIの能力を拡張するツール定義・スキル・メモリは残る
- ユーザーとのやり取り(質問・回答・ツール実行結果)は全て消える
- セッションClaude Codeの1回の対話単位。起動から終了までの会話と作業状態のこと。長く使うと内容が混ざるため、トピックの区切りで新セッションに引き継ぐ運用をする開始直後と同じ状態になる
- 使いどころ: 長時間作業後にコンテキストが汚れた時、全く別の話題に切り替える時
/compact: 古い会話を要約して圧縮する(手動実行版)。
- オートコンパクションと同じ処理を手動でトリガー
- 要約が残るので文脈は保持される
/clearとの違い: 文脈を残すか捨てるか
どちらもコンテキスト飽和対策。文脈を引き継ぎたいなら /compact、完全に切り替えるなら /clear。
<a id="context"></a>/context — コンテキスト使用量の確認
現在のコンテキスト使用量を表示する。
- トークンAIにとっての「文字数」のようなもの。AIは文章をトークンという小片に区切って処理する。課金や入力上限(コンテキストウィンドウ)はこの単位で数えられる消費の内訳(システム・MCP・メモリ・メッセージ等)が見える
- 各MCPサーバーのツール数とトークン消費が分かる
- 注意: 1回の実行で約4kトークンを消費する。多用に注意
出力例:
Context Usage
GLM-5.3
58.3k/200k tokens (29%)
MCP tools: 21.4k tokens (10.7%)
Free space: 108.7k (54.3%)
<a id="model"></a>/model — モデルの表示・切替
- 引数コマンドや関数に渡す補足の指定。ls -la の -la の部分のように、動作を細かく指示する値なし: 現在のモデルを表示
- モデル名指定: そのモデルに切り替え(例:
/model sonnet) - GLM-5.3 がデフォルト指定がない時に自動的に使われる初期値・初期設定のこと(glm-rate-proxy経由)
<a id="plan-mode"></a>Plan Mode(/plan・EnterPlanMode)
コマンドではないが、重要な機能モード。
- Claude Codeが「計画を立ててから実装設計や仕様を、実際に動くコードに作り込むこと。「実装済み」=コードとして完成している状態する」モードに入る
- 実際のコード変更は行わず、設計だけを提示
- ユーザーが承認(
ExitPlanMode)してから実装開始 - 使いどころ: 新機能追加・大規模リファクタリング動きを変えずにコードの中身を読みやすく整理すること。機能追加でなく「掃除」の作業等
/goal の詳細
セッションに対するゴール条件を設定する。設定すると、セッション中に「ゴール達成に近づいたか」を意識した振る舞いをする。
/goal "CettireとItalistのスクレイパーを実装し、利益SKUを1件でも確認する"
/goal "このタスクをコミットしてpushしたら完了"
/goal "Claude CodeのMCP設定の仕組みを理解できたら完了"
使いどころ
- 長時間セッションで「今何のためにやってるんだっけ?」を防止
- ゴール達成で
/clearして次のセッションへ移行する判断材料 Escで設定画面を閉じる
クリア方法: ゴール達成後に再度 /goal を入力(空文字で解除)
セッション管理
| コマンド | エイリアス | 説明 |
|---|---|---|
/exit |
/quit |
CLI終了。Ctrl+Cでも可 |
/clear |
/reset /new |
会話履歴を完全リセット(システム・MCP・メモリは残る)。コンテキスト飽和対策 |
/compact |
— | 古い会話を要約して圧縮(文脈は保持)。/clearとの違い: 文脈を残すか捨てるか。コンテキスト飽和対策 |
/add-dir <path> |
— | 作業ディレクトリフォルダのこと。ファイルを階層的に整理する入れ物。Linux系ではフォルダをディレクトリと呼ぶのが普通を追加 |
/branch [name] |
/fork |
会話を分岐(別トピックに切り替え時に便利) |
/resume [id] |
/continue |
過去のセッションを再開 |
/background |
/bg |
セッションをバックグラウンドで実行 |
/stop |
— | バックグラウンドセッションを停止 |
/rename [name] |
— | セッション名を変更 |
/export [file] |
— | 会話をテキストファイルに出力 |
/recap |
— | セッションの1行サマリーを生成 |
情報確認
| コマンド | エイリアス | 説明 |
|---|---|---|
/context |
— | コンテキスト使用量を色付きグリッドで表示。注意: 1回約4kトークン消費 |
/help |
— | ヘルプ・コマンド一覧表示 |
/model |
— | モデル表示・切替(例: /model sonnet) |
/cost |
/usage /stats |
セッションのトークン使用量・料金 |
/mcp |
— | MCPサーバーの接続状態・ツール数確認 |
設定
| コマンド | エイリアス | 説明 |
|---|---|---|
/config |
/settings |
設定メニュー(モデル・テーマ・権限等) |
/permissions |
/allowed-tools |
権限ルール管理(allow/deny/未設定) |
/model [model] |
— | モデル切替(デフォルトに保存) |
/effort [level] |
— | 推論の深さ設定(low/medium/high/xhigh/max/ultracode) |
/fast [on|off] |
— | 高速モード切替(Opus高速出力) |
/theme |
— | カラーテーマ変更 |
/tui [mode] |
— | ターミナル文字だけでパソコンと対話する画面。コマンドを打ち込むと結果が文字で返ってくる。Claude Code CLIはここで動くUI切替(default/fullscreen) |
/statusline |
— | ステータスライン設定 |
/sandbox |
— | サンドボックスモード切替 |
/color [color] |
— | プロンプトAIに渡す指示文のこと。「この機能を作って」「この文を直して」等バーの色を変更 |
コンテキスト・記憶
| コマンド | 説明 |
|---|---|
/memory |
CLAUDE.md・メモリファイルを管理(確認・追加・削除) |
/init |
プロジェクトにCLAUDE.mdを作成(コードベース分析→自動生成) |
/copy [N] |
直前の回答をクリップボードにコピー |
作業・開発
| コマンド | 説明 |
|---|---|
/plan [desc] |
計画モード(実行前に設計を提示→ユーザー承認後に実装) |
/goal [cond] |
セッションの目標を設定(達成状況を確認可能に) |
/loop [interval] |
プロンプトを繰り返し実行(自動化)。エイリアス: /proactive |
/batch <inst> |
大規模変更をコードベース全体に並列複数の処理を同時に進めること。順番に1つずつやる「直列」の対義語適用 |
/run |
アプリを起動して動作確認 |
/verify |
ビルドソースコードから、実行可能な完成品を組み立てること+テストで変更が動くか検証 |
/tasks |
バックグラウンドタスク一覧。エイリアス: /bashes |
/btw <Q> |
本筋に関係ない質問をサクッと(履歴に残らない) |
コード品質
| コマンド | 説明 |
|---|---|
/code-review [level] |
コードレビュー書かれたコードを、書いた本人以外の視点で読んで問題を指摘する作業。バグ・読みにくさ・危険な書き方を見つけるのに有効(low/medium/high/max/ultra)。/ultrareview = ultra相当 |
/review [PR] |
PRをローカルでレビュー |
/diff |
対話型diffビューアー |
/simplify |
コードをシンプルに整理(= /code-review --fix) |
/security-review |
保留中の変更をセキュリティ観点で分析 |
/debug |
デバッグ不具合の原因を特定して直すこと。ログや実行の跡を辿って、どこで期待と違う動きをしたかを突き止める作業ログを有効化 |
/doctor |
インストール診断・検証 |
連携・外部ツール
| コマンド | エイリアス | 説明 |
|---|---|---|
/mcp |
— | MCPサーバー接続管理 |
/hooks |
— | フック設定を表示 |
/agents |
— | カスタムエージェント与えられた目標に向かって、自分で手順を組み立てて作業を進めるAIプログラム。質問に答えるだけのチャットAIと違い、「調べる→書く→確認する」を自律的に行う管理 |
/plugin |
— | プラグイン管理 |
/skills |
— | 利用可能スキル一覧 |
/desktop |
— | デスクトップアプリにセッション引き継ぎ |
/mobile |
/ios /android |
モバイルアプリ用QRコード表示 |
/voice [mode] |
— | 音声入力切替(hold/tap/off) |
/feedback |
/bug /share |
フィードバック送信 |
/release-notes |
— | チェンジログ表示 |
/login /logout |
— | Anthropicアカウント認証「あなたは誰か」を確認すること。パスワードや鍵で本人であることを確かめる手続き |
/keybindings |
— | キーバインドキーボードのキー操作と機能の割り当てのこと。「Ctrl+Sで保存」のような対応関係設定 |
/reload-plugins |
— | プラグイン再読み込み |
/reload-skills |
— | スキルディレクトリ再スキャン |
分析
| コマンド | エイリアス | 説明 |
|---|---|---|
/insights |
— | セッション分析レポート同じPCの中で複数のプログラムが通信を待ち受けるための「窓口番号」。8787番・3000番のように番号で区別するを生成 |
/fewer-permission-prompts |
— | 権限プロンプトを減らす設定 |
よく使うコマンド Top 10
| やりたいこと | コマンド |
|---|---|
| コンテキストを節約 | /compact |
| トークン消費を確認 | /cost |
| モデルを切り替え | /model |
| コードレビュー | /code-review |
| 計画を立ててから実装 | /plan |
| 変更差分変更前後の違い。git diffのように「何がどう変わったか」を示すものを確認 | /diff |
| 自動ループ同じ処理の繰り返し、または一連の作業サイクルのこと。プログラミングではfor文等の繰り返し構造、開発では「計画→実装→検証」の反復サイクルを指す実行 | /loop |
| バックグラウンド実行 | /background |
| 設定変更 | /config |
| コマンド一覧を確認 | /help |
💡 やさしい補足(初心者向け)
この章は「/で始まる命令(コマンド)の一覧」です。全部覚えなくて大丈夫。 よく使うものだけ:
- 会話を整える:
/clear(履歴を消す)・/compact(履歴を要約して短くする) - 今の状態を知る:
/context(記憶の使用量)・/cost(今の料金)・/model(今のAI) - AIを切り替える:
/modelで種類を変更可能 - 覚え方: 「会話を整える」「状態を見る」「設定する」の3グループくらい。必要になったらこの章で探せばOK