02 なぜ作ったか — 「自動化の次」を考える
AIがコードを書けるようになっても、監督・検査・直しのサイクルは人間の手に残りました。NexusCoreはその残った部分をどう自動化するか、という問いから生まれました。
出発点の問題
AIにコードを書かせると、次のような繰り返しが起きます。
- AIがコードを書く(速い)
- 人間が読んで確認する(遅い)
- 動かない箇所を見つける(人間)
- AIに直させる(速い)
- 2に戻る
速い部分と遅い部分が交互に来るため、全体の速度は遅い部分(人間の確認)に律速されます。
答え: 自己修復ループ
NexusCoreの答えは「確認と直しのサイクル自体をAIチームに任せる」ことです。
flowchart TB
A["書く ✍️"] --> B["走らせる 🧪"]
B --> C{"通った?"}
C -->|"No"| D["直す 🔧"]
D --> B
C -->|"Yes"| E["検品 🔍"]
E --> F["納品 📦"]
HUMAN["👤 人間"] -.->|"最終判断だけ残す"| F
人間はループの外に出て、最終判断だけを担当します。
技術的な土台
<details><summary>▶ 技術的にどうなっているか</summary>
- この思想は後の「エージェントハーネス」(第7章 安全装置)へ結実します。AIチームに任せる範囲が広がるほど、安全装置の設計が品質を左右するためです
- 自己修復ループの安定化は単純ではなく、fail-safe(失敗時に安全側へ倒す仕組み)の実装が重要になる。実例: コードを書く係が説明文を返してきた場合に壊れたコードとして保存しない、AST検査を二重にかける等
- 開発当初から「複数LLMレビュー」(第9章)で設計を突き合わせる文化があり、この思想はNexusCore自身の開発方法にも反映されている
</details>