00 概要 — SSOT知識管理システムとは
AIと人間が協働するための「唯一の真実の源泉」を構築・運用するノウハウ集
SSOTとは
SSOT(Single Source of Truth) とは、ある情報について「ここを見れば必ず正しい最新情報がある」という単一の場所を設ける設計原則です。
AIエージェント(Claude Code等)と人間が長期間協働するとき、情報が散在していると:
- AIが古い情報を参照して間違った判断をする
- 同じ決定を何度も繰り返す(なぜそうしたか記憶が消える)
- プロジェクト間で矛盾した設定が生まれる
SSOTはこれらの問題を防ぐための知識管理アーキテクチャです。
このガイドで学べること
| 章 | 内容 |
|---|---|
| 01 ディレクトリ設計 | SSOT vaultの階層構造と責務分離 |
| 02 LLMルーティング | 複数LLMの使い分け設計 |
| 03 Claude Code統合 | Hooks・CLAUDE.md・settings.json |
| 04 自律開発ループ | SSOT連動のタスク自律実装(Daily Triage) |
| 05 記録・ドキュメント | 決定ログ・日記・MOC |
| 06 開発手法カタログ | TDD/BDD/DDD/クリーンアーキテクチャ |
| 07 キャリア戦略 | AIネイティブ開発者としての戦略 |
| 08 プロジェクト紹介 | 公開リポジトリ一覧 |
全体アーキテクチャ
SSOT vault(Obsidian)
├── 00_SYSTEM/ ← 憲法・ルール・設定
├── 01_DECISIONS/ ← プロジェクト別決定ログ
├── 10_DAILY/ ← 日次セッション日記(ハブ)
├── 20_PUBLISHING/ ← 外部公開コンテンツ
├── 30_RESEARCH/ ← LLM/技術調査
└── 40_CAREER/ ← キャリア戦略
各ディレクトリは独立した「責務」を持ち、互いにMarkdownリンクで接続されています。
設計の3原則
原則1: 情報は一箇所に書く
同じ情報を複数の場所に書いてはいけません。「参照する」ためにリンクを書きます。
原則2: 変更履歴を残す
「今の状態」だけでなく「なぜそうなったか」を記録します。
AIは文脈なしに過去の判断を理解できません。
原則3: AIが読みやすい構造にする
- Markdown形式(LLMが最も得意なフォーマット)
- ファイル名にYYYY-MM-DDを含める(時系列が自明)
- 見出し・テーブル・コードブロックを活用
このシステムが解決する問題
| 問題 | SSOTによる解決 |
|---|---|
| AIが毎回同じ質問をする | CLAUDE.mdに一度書けば永続 |
| 「なぜそうしたか」を忘れる | 01_DECISIONS/に決定ログ |
| 設定ファイルが散在する | 00_SYSTEM/設定ファイル/に集約 |
| キャリアの整合性がとれない | 40_CAREER/で一元管理 |
| LLMのコストが高い | ルーティング設計で最適化 |