私のClaude Code武器庫

7つの仕組みで開発生産性を最大化している全体図

はじめに — なぜこれが「武器」なのか

普通、Claude Codeは「チャットでコードを書いてもらうツール」として使います。ですが、以下の7つの仕組みを組み合わせると、24時間自動で開発を続けるシステムになります。

例え話: Claude Codeを「1人の優秀な助手」とするなら、この武器庫は「助手を束ねる工場の仕組み」です。助手がミスをしないように見張り(Hooks)、手順書を渡し(Skills)、外部ツールを使えるようにし(MCP)、複数の助手を同時に動かし(Subagent)、助手が忘れないようにメモを残し(Memory)、定期的に自動で仕事をさせる(CronCreate)、そしてコストを抑える(LLMルーティング)。

全体図 — 7つの仕組みの関係

LLMルーティング
(コスト管理)
↓ どのAIを使うか決める
Hooks
(見張り)
Skills
(手順書)
MCP
(外部ツール)
↓ 実際の作業
Subagent
(並列実行)
Memory
(記憶)
↓ 定期実行
CronCreate
(自動ループ)

① LLMルーティング — AIを使い分けてコスト削減

一言でいうと

「高いAI(Sonnet)は必要な時だけ使って、普段は安いAI(GLM・MiniMax)で済ませる」仕組み。

具体例

AIモデル使う割合月額コスト役割
GLM-5.185%合計 $180/月日常の開発・コード生成
MiniMax14%GLMが失敗した時の予備
Sonnet1%未満難しい判断が必要な時だけ
例え話: 自動車で例えると、GLMは「通勤用の軽自動車」(安くて十分)、MiniMaxは「軽が壊れた時の代車」、Sonnetは「高速道路を飛ばす時のスポーツカー」です。普段は軽で十分ですが、必要な時だけスポーツカーを使います。
すごいところ: Sonnetだけを使うと月$1,000以上かかるところを、$180/月に抑えています。コスト82%削減
コスト削減 GLM-5.1 MiniMax

② Hooks — 自動で見張る番人

一言でいうと

「特定のタイミングで自動的にスクリプトを実行する」仕組み。AIが危険な操作をしようとしたら止めたり、作業ログを自動で取ったりします。

5種類のHooks

種類タイミング何をするか
PreToolUseツールを使う19種類の危険コマンドをブロック(例: rm -rf * を防止)
PostToolUseツールを使った作業内容をCSVファイルに自動記録
SessionStartセッション開始時前回の続き情報を表示(ハンドオフ)
Stopセッション終了時日記に終了時刻を自動追記
Notificationエラー発生時Discordに通知を送る
例え話: 工場の「安全管理者」です。作業員が危ない機械を触ろうとしたら止め(PreToolUse)、作業が終わったら記録を残し(PostToolUse)、シフトが始まったら前回の引き継ぎを表示し(SessionStart)、終わったら日報を書き(Stop)、トラブルが起きたら連絡する(Notification)。
安全 自動ログ Discord連携

③ Skills — 再利用可能な手順書

一言でいうと

「よく使う作業手順をテンプレート化して、いつでも呼び出せる」仕組み。

主なSkills

Skill名何をするか
TDD(テスト駆動開発)「テストを先に書く → コードを書く → テストを通す」の流れを自動で実行
体系的デバッグバグを見つけた時の「原因特定→修正→確認」の手順をなぞる
コードレビューコードの品質をチェックする手順書
プラン執行計画を立てて、1つずつ確実に実行する
例え話: 料理の「レシピ集」です。「カレーを作る時はこの手順」「パスタを作る時はこの手順」と決めておけば、毎回ゼロから考えなくて済みます。
テンプレート TDD デバッグ

④ MCP — 外部ツールとの橋渡し

一言でいうと

「Claude Codeから、他のサービス(GitHub、ブラウザ、検索エンジン等)を直接操作できる」仕組み。

統合している外部ツール(10+)

ツール何ができるか
Brave SearchWeb検索して最新情報を取得
GitHubIssue作成、PR確認、コード検索
Playwrightブラウザを自動操作してスクリーンショット撮影
Discordメッセージ送受信、通知
Context7最新のライブラリドキュメントを取得
Exa精度の高いWeb検索
例え話: 「万能リモコン」です。TV、エアコン、照明、カーテン等、別々のメーカーの機器を1つのリモコンで操作できるようなもの。

コンテキスト節約: deferred(遅延ロード)

MCPツールが多いとコンテキストを食い潰す問題があったが、deferredツール化で解決済み(2026-05-30)。

改善前改善後
Desktop版コンテキスト213k(会話制限リスク)23.9k(87ツール)
仕組み全ツール定義を即時ロードToolSearch呼び出し時だけスキーマ取得
GitHub ブラウザ自動操作 検索 Discord

⑤ Subagent — 複数の作業を同時に実行

一言でいうと

「独立した複数のタスクを、4つ同時に別々のAIに頼める」仕組み。

具体例

例えば「コードレビュー」「テスト実行」「バグ調査」「ドキュメント作成」の4つを同時に進められます。

メインセッション
(指揮役)
↓ タスクを振り分け
Subagent A
コードレビュー
Subagent B
テスト実行
Subagent C
バグ調査
Subagent D
ドキュメント作成
↓ 結果をまとめる
メインセッション
(結果確認)
例え話: 「4人の部下に同時に別の仕事を頼む」ようなもの。自分が1つずつ順番にやると4時間かかる作業が、4人で同時にやれば1時間で終わります。
並列実行 4倍速

⑥ Memory — セッションをまたぐ記憶

一言でいうと

「前のセッションで話した内容を、次のセッションでも覚えている」仕組み。

3種類の記憶

種類何を覚えているか具体例
ユーザー情報あなたの属性や好み「公務員」「プロンプトエンジニアリング中心」「結論ファーストが好き」
フィードバック過去に指示された方針「featureブランチ禁止」「settings.json変更時はSSOTも更新」
プロジェクト進行中の作業の文脈「NexusCoreはv8.2.5」「reserve-optimizerはPhase 4-3完了」
例え話: 毎回違うバイトの店員が来るコンビニで、「いつもの」と言うだけで通じるシステム。店員は毎日代わるけど、お客さんの好みは記録されている。
永続記憶 コンテキスト維持

⑦ CronCreate — 定期自動実行

一言でいうと

「指定した時刻に、AIが自動でタスクを実行する」仕組み。人が寝ている間も開発が進みます。

稼働中の自動タスク例

スケジュール何をするか
5分ごとobsidian-ssotの自動コミット&push
毎時NexusCore / atelier-kyo-manager の自律開発ループ
毎日0時その日の日記テンプレートを自動生成
週3回ナレッジリント(情報の整合性チェック)
例え話: 「工場の夜勤」です。日中は人間が指示を出し、夜間は自動で工場が動き続ける。朝起きたら、夜の間に部品ができあがっている状態。
自動化 無人開発 定期実行

まとめ — すべてを組み合わせるとどうなるか

この7つを組み合わせることで、以下のような開発フローが実現できます:

状況何が起こるか
開発中GLMが安くコード生成 → Hooksが危険操作を防止 → Memoryが文脈を維持
作業を分けたい時Subagentが4つ同時に別タスクを実行
調べたい時MCPがWeb検索・GitHub検索・ブラウザ操作を即座に実行
決まった手順Skillsが「TDD」「デバッグ」等の手順を確実に実行
夜間・外出中CronCreateが自動で定期タスクを実行
コスト管理LLMルーティングが$180/月に抑える(通常$1,000+)
結果: 1人で20+のプロジェクトを同時に開発・運用できる環境が完成しています。
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